悪手と妙手と最善手

さわやかな晴天が広がった1月19日午前8時頃。

抜けるような青空の下、都留教室の前には高校生の行列が。

センター試験に向かう受験生たちです。

 

先週末、1月19日20日に大学入試センター試験が行われました。

全国で約58万人、山梨県内では約4400人が受験したセンター試験。
郡内地域では、都留文科大学・帝京科学大学を会場に、受験生たちが人生をかけた大勝負に挑みました。

都留文科大学入口の坂。緊張した面持ちで会場に向かう受験生たちに、激励の声をかけます。

富士吉田教室のこの2人はリラックスした表情で応対。

 

皆しっかり実力を発揮してこれたかな?

 

さて。

今年度のセンター試験では、全国で4件の不正行為があり、該当受験生は全科目無効になったという報道が。「スマホで検索」というベタなものから、「国語の文章を定規を当てて読んだ」という驚きのものまで!こんなことで1年を棒に振るなんて…という気もしますが、定規はどの科目でも使用が認められていません。世の中には、知らなかったでは済まされないことがあるということです。皆さんもこれを他山の石として、受験上の注意などにもよく目を通すように気を付けましょう。

そして。

各大手予備校から予想平均点が発表されていますが、本日23日に大学入試センターからの中間発表があります。国語がかなり易しかったということで、どうやら平均点が高めに出そうです。これがどう影響してくるのか?

受験生は、出願校の決定という人生において大事な局面を迎えます。しっかり考えて後悔のない選択をしましょう。でも悩みすぎてもいけません。現在何も手に付かない状況の人もいるかもしれませんが、そんな時間は無いんです。自分が悩んでいる間も、他の受験生は勉強しています。国公立大学前期入試まであと1か月。現役生は特に、ここからまだまだ伸びますよ!

そんなことをいっても、センターの結果が悪くてどうしたらいいか…という人もいると思います。
志望校を下げるべきか?
覚悟して勝負に出るべきか?
どちらが良いとは一概には言えません。

 

受験生の皆さんよりも年下の高校生棋士、藤井聡太七段はこう語っています。

「結果に一喜一憂してもしょうがない」
「勝ちにはかなりこだわるが、勝つためにはいかに最善に近づくかである」
「詰め将棋のようなカッコイイ手が最善だったらいいが、それが実は悪手ということもある。派手な手と地味な最善手の兼ね合いが難しい」

悪手に見えたものが、終盤になって実は妙手だったことがわかるということもあります。

受験も同じ。
センターの結果に一喜一憂しているヒマがあったら、最善の一手・自分にとって何が一番重要かを考えましょう。

カッコイイ手、つまりセンターがうまくいって、センター出しの滑り止めに合格して、それで浮かれて気が緩んで第一志望の試験に失敗してしまう・・・悪手にしてしまう人もいます。

どこの大学でも合格することが重要なのか、遠回りしてでも第一志望に行くことが重要なのか、それは本当に人それぞれです。安全策を取らなかったことを悔やむ人もいれば、取ったことを悔やむ人もいます。家庭の事情によっても変わってくるでしょう。何より18年間付き合ってきた自分の性格と相談して決めましょう。保護者や先生にとって悪手に見えても、自分にとっては違うかもしれません。

自分自身の人生です。自分にとっての最善手を狙いましょう!

そして、ここと決めたら一直線。自分を信じて、合格を信じて、必死に勉強しましょう!ここから1か月の頑張りが人生を左右します!

 

◆◆◆

小中学生は今週末、1月27日に県下一斉テストがあります。
中3生は最後のテスト・山梨県公立高校入試実戦模試?です。
終わりよければすべてよし。
自信を持って入試本番を迎えられるように、最後の模試で有終の美を飾りましょう!

 

(後藤)

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