受験生の選挙事情。

2019年は亥年。

この亥年は、政治の上で重要な意味を持つ年であることを知っていますか?

1947年亥年に始まった戦後の選挙。
解散がある衆院選はどんどんずれていきますが、参院選が3年に1度、統一地方選が4年に1度は変わりなし。この2つが重なるのが3と4の最小公倍数・12年に一度の亥年。
今年は国の方向性が大きく転換する可能性を秘めた、12年に1度の「政治決戦」の年なのです!

そんな年の口火を切ったのが、先日、1月27日に行われた山梨県知事選挙
大物議員が応援のため続々と山梨入りしていたことは記憶に新しいですが、そのことが物語るように、今回の選挙は単に山梨県民だけの問題ではありませんでした。与野党がそれぞれ別の候補を推薦し、4月に予定される第19回統一地方選挙、7月に予定される第25回参議院議員選挙の前哨戦と位置づけられた、全国的にも高い注目を集めた選挙だったのです!

今回の選挙の投票率は57.93%。前回の知事選の投票率が過去最低の41.85%だったことを考えると、実に16.08ポイントもの上昇。いかに県民の関心を集めていたかが伺えます。

そして選挙となると必ず話題になるのが未成年の投票率
2016年6月に選挙権年齢が18歳に引き下げられてから、大きな選挙のたびに注目されてきました。
今回の選挙では、未成年の投票率は49.01%(抽出値)。
決して高い数値ではありませんが、それもそのはず、1月27日はセンター試験のちょうど1週間後、翌日28日から国公立大学の出願が始まるという、受験生にとってはなかなかきつい日程だったのです。

そんな人生がかかった大事な時期に、受験生は政治のことを考える余裕があるのか?
甲斐ゼミ生達は実際に選挙に行っていたのか?
気になったのでアンケートをとってみました!

高3の授業は12月で終了。センター試験までは自習室もにぎわっていましたが、推薦組はそこまでで、一気に人が減りました。その後も足繁く通ってきているのは国公立受験組。アンケート対象はその方々。まさに渦中の人物達の生の声をお届けします!忙しい時期にご協力いただいた皆さん、ありがとうございました!

 

◆◇◆受験生の選挙事情◆◇◆

調査対象:甲斐ゼミ郡内エリアの教室に通う高校3年生
調査方法:アンケート用紙の配布(提出任意・選択式・記述式の項目有)
回答者数:約20名

調査の結果、甲斐ゼミ生の投票率は、64.7%

全体より高い!期日前投票をうまく利用した人もいたようです。

 

▼選挙に行った人、初めての選挙の感想は?

・思ったより早く終わった。(都留高校男子)
・意外と簡単だった。(吉田高校女子)

同じような声多数。拍子抜けした人が多かったようです。
選挙というとなんだか大変なもののように思えますが、そうなんです、すぐ終わるんです。そのことを事前に知っていれば、投票に行く受験生も増えるのかもしれないですね!

 

▼選挙に行かなかった人、その理由は?

・候補者のことを何も知らなかったから。(都留高校男子)

確かに、投票だけならすぐ終わりますが、候補者についていろいろ調べるとなると時間をとられますよね。盲点でした。ただ単に勉強が忙しいといわれるよりよっぽど納得のいく回答、ありがとうございました。

・山梨県の政治にはもう興味がないから。(吉田高校男子)

県外の大学を受けるんですね。でも、これは由々しき事態というか、山梨県の1番の問題が凝縮された回答だと思います。山梨県に魅力を感じず、大学卒業後もUターン就職ではなくて東京で就職。こういう若者が増えているからこそ、人口減少や高齢化が山梨県の大きな問題となっているのですね。考えさせられます。

・そもそも選挙があることを知らなかった。(都留高校男子)

えっ・・・さすがにもう少し世間に関心を持とうね。

「受験勉強で忙しい」という回答が多くなることを想定していましたが、実際はわずか2名でした。行かなかった人にもそれなりの理由があり、勉強を言い訳にはしていないことがわかります。

 

▼選挙前に学校で選挙のことが話題になったことはありましたか?(選択式・複数回答可)

「まったく話題にならなかった」という回答が一番少なく、友達同士でも話題にしていたことがわかります。
また、国公立受験組が圧倒的に多い吉田高校理数科でも、担任の先生が話をしていたようです。

 

▼自分の周りの友達やクラスメイトは選挙に行っていましたか?(選択式)

「行った人のほうが多い」という回答が一番多いという結果に。
また、「みんな行っていない」という回答はありませんでした。
勉強の意識が高い生徒は政治の意識も高い!

 

▼選挙について思うことがあれば、自由に書いてください!

・公約などをもっとわかりやすく何かにまとめてほしい。(吉田高校女子)

選挙広報は選挙管理委員会のHPでも見られますが、わざわざ検索などはしないようです。選挙前には、食事中などリラックスしているときに選挙の話をしている生徒も見かけたので、甲斐ゼミの食事スペースで閲覧できるようすると、投票率の向上に役立つのかも?

・次は行ってみたい。(都留高校女子)

「受験勉強で忙しい」という理由で今回は行かなかった生徒の回答。次はぜひ!

・日本の将来を決めるので大切なこと。(都留高校男子)

拍手!こういう意識で参加してくれる若者が増えるといいですね。

◆◆◆

紹介したのは回答の一部ですが、受験勉強で大変な中でも、選挙・政治に関して高い意識を持っている甲斐ゼミ生がたくさんいることがわかりました。
次の選挙では、現高校2年生の中にも選挙権を手にする人が出てきます。先輩たちの結果をもとに、少しでも政治に興味を持ってくれたら幸いです。

 

◆◆◆

首都圏の中学入試・山梨県公立高校前期入試の結果が出ています。

郡内エリアの合格速報。

桐朋中 1名!
明治大学付属中野八王子中 1名!
吉田高校理数科 2名!

ほか多数の喜びの声が届いています。
次回以降、詳しくご紹介していきます!

 

(後藤)

 

※今回の内容は、特定の候補者や政党を応援するものではありません。投票を強要するものでもありません。あくまで中立な立場で、高校生の政治意識の調査をし、興味を促す目的で書いたものです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。