本日は心地よい秋晴れが広がりました!
各教室では今週末の全国統一小学生テストに向けて、対策授業が行われています。
このテストはなかなか難しく、生徒たちは毎回悪戦苦闘。
テスト後には「もう受けたくない」という声もチラホラ・・・
知識量や思考力が問われるのはもちろんですが、最も試されるのは読解力ではないか?と思っています。
・時間が足りなかった!
・文章が長すぎて読み切れなかった!
・問題の意味がわからない・・・
などの声をよく聞きますが、読解力不足が国語だけではなく、算数など他教科にも影響を及ぼしています。
以下は小学1年生の6月に出題されたテスト問題【算数】の一部です。
「次の問題」とは・・・
(1)ゆうたくんはサイコロを3回振って、1回目は「6」、2回目は「3」、3回目は「2」が出ました。最後にコマは あ から か のどこにありますか。
(2)まきさんがサイコロを2回振ったところ、最後にコマは う にありました。
まきさんが出した1回目と2回目のサイコロの目の数はいくつといくつですか。
考えられる目の組は6つあります。数字ですべて答えましょう。
というものです。
1年生にしてはかなりのボリューム!
読むだけで結構時間がかかりそうです。
しかもこれ、大問8なので、この前に大問が7つもあるということ。
気になる試験時間は・・・
たったの15分!!!
これを小学校に入学したての6月にできるようになっている子も実際にいるんですよね。
逆に中学生でも、15分という制限の中では解ききれない人もいるのでは?
いくらなんでもそれはない、と思うかもしれませんが、
読解力の低下が叫ばれる昨今、あながち間違いでもないのではと思うのです。
そこで。
簡単な読解力テストをしたいと思います。
以下の設問に答えてくださいねっ!
(1)Alexは男性にも女性にも使われる名前で、女性の名Alexandraの愛称であるが、男性の名Alexanderの愛称でもある。(開隆堂出版・中学英語教科書「Sunshine English Course3」より)
→ Alexandraの愛称は( )である。
(2)幕府は、1639年、ポルトガル人を追放し、大名には沿岸の警備を命じた。(東京書籍・中学社会教科書「新しい社会・歴史」より)
→上記の文が表す内容と以下の文が表す内容は同じですか。異なりますか。
1639年、ポルトガル人は追放され、幕府は大名から沿岸の警備を命じられた。
(3)アミラーゼという酵素はグルコースがつながってできたデンプンを分解するが、同じグルコースからできていても、形が違うセルロースは分解できない。(東京書籍・高校生物基礎教科書「新編・生物基礎」より)
→セルロースは( )と形が違う。
知識問題ではなく、あくまで文章から読み取ってください。
簡単すぎでしょ・・・と思った方も多いと思いますが、
中学生25,000人対象の調査では、なんと4割もの生徒が誤答したとか・・・
(3)に至っては、正答率が2割という結果も!
これ全部教科書の文章なので、これを読解できないとなると、教科の内容がわかるとかわからないとかいう以前の問題なんです。
だから、全教科わけが分からなくならないうちに、早い段階から読解力を鍛えていく必要があるんです。
一朝一夕に身につくものではありません。
それを肝に銘じて、「読むこと」「書くこと」「表現すること」を放棄しない人生を歩んでください。
社会で働くようになってからも必要な能力ですからね!
では解答です。
(1)Alex (2)異なる (3)デンプン
できたかな?
できなかった人は、ニュースノートを作りなさい。
3年後には大帝国ローマができてるかもよ!
(後藤)