ディスカッション成否の分岐点

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◇整然と並んだ机と椅子。ここは北口本部教室1階、中学入試を想定した親子模擬面接のディスカッション会場です。今年のテーマは「年賀状は必要ないという意見に賛成か反対か。」予想通り大部分の受験生が年賀状に肯定的で、否定的な立場は全体のわずか2%でした。実はここが落とし穴。全員が同じ意見となった後でどのように議論を深めるかが裏のテーマだったのです。◆ある班は配布資料のデータに着目し「年賀はがきの発行数が10年間で約25パーセント減少しているという事実について、その原因を考えましょう。」という提案で切り抜けました。またある班は「年賀状の意義について改めて考えてみましょう。」という切り口で話題を広げました。集団討論で最も避けたい状況は「重苦しい沈黙」です。話す方は無表情でボソボソ、聞いている方は顔も上げずに黙々とメモ。そのようなグループのほとんどが負のスパイラルに陥っていきました。◆活発な議論の前提となる「前向きな姿勢」と、膠着状態を脱する「柔軟な思考力」。冬期講習のディスカッション指導は、この2点を徹底させます。◇Kikuta